スクウェア・エニックスはどこへ向かっているのか。

>スクウェア、そしてエニックスといえば、
日本のゲーム会社の二大巨頭であったわけです。
その巨竜がひとつになった結果、
ただのヤモリになってしまいました。

スクウェアといえばファイナルファンタジーだけど、
その他にもサガシリーズ、フロントミッションなどの名作を生み出し、
ブシドーブレードなどの迷作も生み出しつつも、
確固たる地位を築いた。
その当時のイメージとしては、冒険する会社という感じかな。
面白くないゲームもあったけど、
手は抜いていない。
受け入れられるかどうかはわからないけど、
頑張っていろんなシステムを産み出して搭載してみました!
っていう感じで。
失敗してもまた次の作品に活かしていった。
技術の企画のスクウェア。
スクウェアからゲームが出るとなればみんなわくわくしたもんです。
買う買わないはお小遣い次第だけど、
ほぼハズレがなかった。
情熱と自負があったんだろうね。
俺達がゲームの最先端を走ってる!っていう。
でも、中小ゲーム会社がヒット作をだすと、
そのチームを金にモノを言わせて引っこ抜くというエゲツない真似もしていた。

エニックスといえばドラゴンクエスト。
だけど、ほぼパブリッシャーに特化した会社。
自社にプログラマを抱えることはなく、
技術力のある会社にゲームを作らせて自社ブランドで売り出す。
そこからはトライエースやチュンソフトなど、
エニックスから名を馳せて独自のブランドで売り出すようになった会社もある。
企画力で勝負の会社。

スクウェアとエニックスが合併するっていうニュースを見て、
どんなゲームが出来るようになるのかわくわくしたもんでした。

で、出来上がったゲームがまたクソゲーだらけ。
出るわ出るわクソゲーの山。
クリエイターの誇りも情熱も何一つ感じないゴミの山。
聖剣伝説4、フロントミッション・エボルヴ、ファイナルファンタジー13、14、
ロードオブアルカナなどなど、数えればキリがない。

あれだけ企画力も開発力もあった会社が、
今はただファイナルファンタジーっていう名前に頼り続けるただのクソ会社に成り下がってしまった。

ファイナルファンタジー13をプレイしたとき、
ああもうこの会社終わったわ。
もうファイナルファンタジーは買わない。
と思った。

グラフィックは綺麗だけど、ゲーム性がただの一本道。
なぜ一本道になったかというと、
大きいフィールドを作ると、きれいなグラフィックになったキャラクタや建物などを書き込むのが大変だから。
予算も時間も大変なものになってしまう。
だからできなかった。
一本道だとシナリオに沿ったグラフィックを作ればいいだけだからね。
プレイヤーが動きまわらないようがんじがらめに縛っちゃう。
これぞ本末転倒。

髪の毛の一本一本までこだわる無駄にきれいなグラフィックと、
糞つまらない厨二病の設定とシナリオをただ押し付けられただけだったっていうクソゲー。
ファイナルファンタジーって名前がついてなければ多分あんなに売れてない。
そんな程度のゲーム。

ファイナルファンタジー3あたりとかのゲームは、
多分ファイナルファンタジーって冠してなくても売れてた。
ファイナルファンタジーって名前に相応しいゲームを作り続けてた。
ファイナルファンタジーっていうブランドを高みへと押し上げた。

それを今はそのブランドを切り売りし、
換金することで失墜させてる。

今度はファイナルファンタジー零式っていうのを出すらしいんだけど、
この伝承ってところがすごい。悪い意味で。

久遠の昔、世界に4つの光(きぼう)が現れた
人は光(きぼう)へと集い4つの【ペリシティウム】を築く
ペリシティリウム。それは、人々の信仰と秩序。
そして歩むべき4つの道


1つは【朱雀】心を翔ける炎の翼
1つは【白虎】知を抱きし鋼の腕(かいな)
1つは【蒼龍】空を渡る穢れなき瞳
1つは【玄武】刃(やいば)を秘める堅牢な盾


そして、9と9が9を迎える時、根源なる意志、
世界に【フィニス】を与えん
世界の名は【オリエンス】
それは螺旋の内を巡る【アギト】待つ世界……

なんかもう、はぁ。って感じ。さっぱりわからない。
光(きぼう)って、いまどきの子供の名前ですか?

フィニスやらオリエンスやらちんぷんかんぷんだし、
読んでて恥ずかしくなる。
厨二病炸裂しすぎ。
誰か止めろよ。

このゲームが良作かクソゲーかどうかはまだ発売されていないからわからないけど、
これを見て買おうとは思わない。

そもそもファイナルファンタジーとしては見る影もないゲームだけど、
なぜファイナルファンタジーと付けるのか?

答え:それなりに売れるから。

誠に情けない話だけど、グラフィックがそれなりで、
ファイナルファンタジーって付ければそれなりに売上が見込め、
開発資金が回収できる。
完全に安牌狙い。

そりゃあ、だれだって会社の業績は悪くしたくはないし、
長く存続出来ればそれに越したことはない。

でも、先人達が作ったブランドにおんぶにだっこで言いの?
一本堅実に、何本かで冒険したっていいんじゃないの?
売れなくたっていいじゃない。
堅実なソフトにその失敗して得た経験を活かせば。
堅実な看板ソフトを磨くための失敗となぜ思えないのかね?

結局、過去のゲームのナンバリングをたいして練りこみもせず作った結果、
聖剣伝説やフロントミッションなどのブランドを大いに欠損させて地に埋もれさせてしまっただけ。
ナンバリングや続編は、
ただ売れるから、という理由だけで作られ、
消費者はゴミを掴まされるってわけ。

ただし、その消費者はもう買ってくれない。
ネットにクソゲーだったと書きなぐり、
会社やその商品を大いに失墜させてくれる。

もう今はなんにも新しいものを作ってない。
ただグラフィックがきれいなのでごまかしてるだけ。
汚い顔を化粧でごまかしてる。

今のスクエニは、ファイナルファンタジー以外に何か存在価値あるの?
まともなゲーム一本でも作れるの?
元スクウェアの坂口博信はそんなに売れないにしろ、
面白いゲーム作ってるよ?冒険してるよ?

優秀なトップが消え、
クリエイターも消え、
プログラマも消え、
名前だけが残った。

それが今のスクウェア・エニックス。

スクウェア・エニックスはどこへ向かっているのか。」への2件のフィードバック

  1. クロネコ

    はじめまして。
    スクエアエニックスで検索しててたどり着きました。
    私も貴方の書かれた記事に全く共感しております。

    そもそもスクエニの製作者ですら、FFの定義を模索しながら制作している状態ですから・・・本当にシリーズ物として存続させるべきものなのかを考えなおさないといけないんでしょうね。

    そしてスクエニを去っていった坂口さんや高橋さんは人の心を掴むゲームを生み出していますね。チャレンジアブルな「人財」を失ってしまったのも巨大な組織になりすぎたことに起因するのかも知れませんね。

    返信
    1. 葛葉 キョウジ(管理人) 投稿作成者

      野村證券の人間が関わってきて、
      リメイク商法が金になるって言うのがわかってからはリメイクやナンバリングの嵐で、
      とてもじゃないけどリーディングカンパニーとはいえないだめ会社に成り下がってしまいました。

      坂口氏をスクウェアに戻してもいいと思うんですよね。
      あの人はスクウェアにいるからこそ輝く人だと思います。

      返信

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